「摂食障害の食事管理」カテゴリーアーカイブ

摂食障害での体重、食事管理

治療目標体重の決定

目標体重は本人納得のうえで柔軟性をもって決めましょう。

拒食が主体の場合、標準体重(標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22)の-10%くらいにしましょう。

これは月経が正常化する最低の体重とされているからです。

標準体重を多いと感じる人が多いでしょうから、身長(m)×身長(m)×20で設定してもいいでしょう。(男性の場合21)

食事管理

まず正常な食事のパターンの回復を目指して、1日3回(朝、昼、晩)、決まった時刻に食事をする習慣を再獲得しましょう。

1回の食事に腹部膨満などで少量しか食べられない場合は、1日の食事回数を4~6回に増やしましょう。

家族と同じ内容の食事を、家族とは別に食事しましょう。(家族の監視が強い場合緊張して食べられないが多いため。)

「何をどのくらい食べるかについて」は、家族は一切指示せず、本人が医師の指示に従って食べるかどうかも本人に任せましょう。

本人は家族と同じ食物を食べ、ごはんを嫌っていても食べるようにしましょう。

このときごはんは通常の意味でのごはんでなく「薬」であると思って食べましょう。

料理の内容は親に任せましょう。

食べることや体重を指示するのは治療者のみで、家族にはさせないようにしましょう。

家族(特に母親)には、患者が内面的な問題を打ち明けるような雰囲気がつくれるといいでしょう。

これには本人の言うことに批判を加えず、指示せず、ゆったりと傾聴できるといいでしょう。

食事量については、食生活日誌をつけさせ、1週間のパターンを観察して食事管理しましょう。

ご飯を食べていない場合、食べるようにし、その量は一週間を平均して食べている量を100%として、その次の1週間はこれの120%に増やし、これが食べられれば、これを100%として次の週はその120%ということを繰り返しましょう。

そして、体重が1週間に0.5~1kg増加することを目標とします。

通院治療を開始して治療を継続しても、3~6か月間摂食行動が変わらず、体重が増加しない場合、入院治療を検討します。

このようにして食事管理しながら、徐々に本人の内面的な問題を取り扱っていきます。