パニック発作への薬以外の対処法
パニック発作、不安発作とは
パニック発作、発作性不安は、いかなる特別な特別な状況あるいは環境的背景にも限定されず、したがって予知できない反復性な重篤な不安(パニック)発作と定義されます。
主要症状
主要症状は動悸、胸痛、窒息感、めまい、現実喪失感(離人感)が多くみられます。また、死ぬのではないか、発狂してしまうのではないか等の二次的な恐怖がみられます。
時に長引くことはありますが、個々の発作は通常数分間しか続きません。
しかし、パニック発作という恐怖と自律神経症状の乱れを体験をしたあとは、電車や飛行機やバスなど逃げられない場所を避けるようになります。また、発作がまた起こるのではないかという不安が持続し、一人でいる状況や外出を避けることもみられます。
対策
交感神経が優位になっていたり、自律神経が乱れやすい状態は発作が起きやすくなります。
そのため、睡眠不足の改善、アルコールの断酒、カフェイン摂取の中止をお勧めします。食事もしっかりとしましょう。
そして、発作が起こりそうなときにお薬以外で対処できることを紹介します。
眼球圧迫法(動悸に効果的)
やや上級者用なので自信のない人は下の項目からやってみてください。
コンタクトレンズを使用している人、緑内障や眼の病気がある人は行わないでください。
両方の眼球をちょっと痛いかなぐらいの強さで一定の力で押します。加圧時間は 10~15秒の範囲内とし,数回反復しますが、2,3回でいいと思います。決して 1 分以上行なわないでください。
眼球圧迫により,三叉神経の鼻毛様体神経の毛様体神経節との交通枝が刺激され,刺激は 延髄に伝達されます。その結果,反射的に迷走神経が興奮し徐脈になります。左右の眼球圧迫により左右別々に迷走神経が興奮します。
耳をひっぱる
耳には100以上のツボがあるといわれており、両手で両方の耳を上、横、下に5秒ずつくらい引っ張って繰り返します。
そもそもツボとは
専門的には経穴(けいけつ)と言います。
東洋医学において、身体をめぐる無形のエネルギーを「気」といいます。その「気」を流れる道を「経絡(けいらく)」と呼びます。経絡という道に主要な場所がありますが、その主要ポイントを経穴、ツボと呼んでいるのです。
各々のツボには気が集まりやすく、悪い気の停滞(邪気)も集まるのです。流派や時代によっても違いますが、身体には365か所のツボがあるとされています。
手のひらをグルグルおす。
片方の手のひらを、反対の手の親指で渦巻き状にグルグル押していきます。
手のひらにも無数のツボがあり、とっさ的に簡単に対処する方法として重宝します。
それでもコントロールできない時は早めに心療内科、メンタルクリニック、精神科を受診してください。繰り返す発作、持続する不安はさらに症状を悪化させ、発作を起こしやすくしてしまいます。