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【安定剤】リーゼ®/クロチアゼパムとはどんな薬【抗不安薬】

リーゼ®/クロチアゼパムを処方された方へ

一般名

クロチアゼパム clotiazepam

製品名

リーゼ

剤型

顆粒 10%、錠剤 5mg、10mg

後発品

クロチアゼパム 顆粒 10%、錠剤 5mg、10mg

適応

①心身症(消化器疾患、循環器疾患)における身体症候ならびに不安・緊張・心気・抑うつ・睡眠障害

②麻酔前投薬

③自律神経失調症におけるめまい・肩こり・食欲不振

用法・用量

1日15~30mg、1日3回に分けて内服

麻酔前投薬には就寝前または手術前10~15mg

禁忌

急性狭隅角緑内障、重症筋無力症

半減期

6~18時間

リーゼ®/クロチアゼパムの特徴

ベンゾジアゼピン系抗不安薬に分類される、いわゆる安定剤です。

最高血中濃度は1~3時間程であり、作用発現速度は中等度です。

血中半減期は6~18時間で、作用時間は短時間作用型に分類されます。

抗不安作用の力としては弱めの低力価に分類されます。

抗不安作用だけでなく、静穏作用、催眠作用、筋弛緩作用、抗痙攣作用も比較的弱めです。

リーゼ®/クロチアゼパムの薬理作用

作用機序は、抑制性のGABAニューロンのシナプス後膜のベンゾジアゼピン受容体に、作動薬として高い親和性で結合し、GABA親和性増大によりGABAニューロンの作用を特異的に増強するものと考えられます。

リーゼ®/クロチアゼパムの有効率

頭痛、めまい、耳鳴り等の不定愁訴を認める高齢者の方への有効性が報告されています。

その有効率は頭痛・頭重感で58.8%、めまいで50%、しびれ感で80%、動悸で75%となっています。

抗不安作用も認められています。

リーゼ®/クロチアゼパムの副作用

眠気が約30%、ふらつき約8%、疲労感は約6%ほどの報告があります。

まとめ

リーゼ®/クロチアゼパムは他のベンゾジアゼピンに比べて効果は弱めですが、不安や自律神経系の症状の改善にはしっかり有効性が認められています。

効果が強すぎず、ふらつきや傾眠の副作用が少ないため、高齢者に処方されることもあり、忍容性、安全性は高いお薬です。