レキソタン®、セニラン®/ブロマゼパムを処方された方へ
一般名
ブロマゼパム bromazepam
製品名
レキソタン®、セニラン®
剤型
レキソタン 細粒1%、錠剤 1mg、2mg、5mg
セニラン 坐剤3mg
後発品
セニラン 細粒1%、錠剤1mg、2mg、3mg、5mg、
適応
①神経症における不安・緊張・抑うつ・強迫・恐怖
②うつ病における不安・緊張
③心身症(高血圧症、消化器疾患、自律神経失調症)における身体症候・不安・緊張・抑うつ・睡眠障害
④麻酔前投薬
用法・用量
①神経症、うつ病には1日6~15mg(1日2回~3回に分けて)
②心身症には1日3~6mg(1日2回~3回に分けて)
③麻酔前投薬には就寝前・手術前に5mg
禁忌
急性狭隅角緑内障、重症筋無力症
半減期
6~20時間
レキソタン®、セニラン®/ブロマゼパムの特徴
ベンゾジアゼピン系抗不安薬に分類される、いわゆる安定剤です。
最高血中濃度は1時間後であり、作用発現速度は中等度です。
血中半減期は6~20時間で、作用時間は短時間(中間型)に分類されます。
抗不安作用の力としては強い方の高力価に分類されます。
抗不安作用、静穏作用は強力で、催眠作用、筋弛緩作用、抗痙攣作用も強力です。
他のベンゾジアゼピン系抗不安薬に比べて気分が落ち着く、集中できる、気分が大きくなるといったmood elevating effect、beneficial effectが見られています。
レキソタン®、セニラン®/ブロマゼパムの薬理作用
作用機序は、抑制性のGABAニューロンのシナプス後膜のベンゾジアゼピン受容体に、作動薬として高い親和性で結合し、GABA親和性増大によりGABAニューロンの作用を特異的に増強するものと考えられます。
アルプラゾラムの有効率
神経症、うつ病、心身症の約50~60%に有効という報告があります。
強迫や恐怖症状に有効である報告も多く、パニック発作のような強度の不安にも効果的です。
身体合併症のある方、例えば臓器障害をきたしているような著名な高血圧や重症不整脈を合併されている方の情動ストレス軽減や、不眠に対しても使用されます。
アルプラゾラムの副作用
眠気が約15%、ふらつき約8%、疲労感は約6%ほどの報告があります。
まとめ
レキソタン、セニラン/ブロマゼパムは効果が強く、強迫性不安や、パニック性の不安をはじめ、不安症状によく効きます。
その反面、依存に注意が必要であることと、お薬が切れる時にでる反跳性の不安の出現に注意する必要があります。