アモバン®/ゾピクロンを処方された方へ
一般名
ゾピクロン zopiclone
製品名
アモバン
剤型
錠剤 7.5mg、10mg
後発品
アモバンテス、ゾピクロン、ドパリール
適応
①不眠症
②麻酔前投薬
用法・用量
1回7.5~10㎎を就寝前または手術前に内服します。最大10㎎まで使用できます。
禁忌
急性狭隅角緑内障、重症筋無力症
肺性心、肺気腫、気管支喘息及び脳血管障害の急性期などで呼吸機能が高度に低下している場合も原則投与しないことを原則とされていますが、特に必要とする場合には慎重に投与します。
半減期
約4時間
アモバン®/ゾピクロンの特徴、効果
アモバン®/ゾピクロンは1989年に発売された、超短時間作用型の非ベンゾジアゼピン系睡眠薬になります。
内服後、約1時間で最高血中濃度に達します。
消失半減期は約4時間です。
超短時間作用型ですので、機会性不眠、一過性の睡眠・覚醒スケジュール障害、身体疾患による不眠、熟眠感の乏しい不眠症などに有効です。
機会性不眠
機会性不眠とは:不安、恐怖、情緒的ショックやストレスに伴う情動の興奮、不慣れな環境によって起こる不眠や、時差、交代勤務による睡眠・覚醒リズムの障害のことです)
アモバン®/ゾピクロンを使用してなお中途覚醒、早朝覚醒がみられる場合は中間作用型や長時間作用型へ切り替えるか、併用することもあります。
アモバン®/ゾピクロンの薬理作用
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬ですが、薬物作用はベンゾジアゼピン系薬剤と同じです。
ベンゾジアゼピンレセプターに結合し、GABAレセプターに影響を及ぼすことでGABA系の抑制機能を増強し薬理作用を発現します。
抗不安作用、抗痙攣作用、筋弛緩作用を有します。
アモバン®/ゾピクロンの副作用
ふらふら感、眠気、倦怠感、頭痛・頭重感、めまい、健忘などがまれにみられます。
また、他の睡眠薬には少ないのですが、口中の苦味、変な味がするような感覚が出現することがあります。
苦みの出現頻度としては約8%との報告があります。
まとめ
アモバンン®/ゾピクロンは寝つきを改善する効果が強く、朝に薬効が残りにくく、目覚めやすい非ベンゾジアゼピン系睡眠薬です。
睡眠効果が強く、特に入眠時の睡眠効果を期待できますが、口の苦みが出現することがあるのと、依存に注意が必要であること、急に中断した際の反跳性不眠に注意する必要があります。