過食症について
過食症は若い女性を中心に増加しています。
過食症になると、いろいろな身体および精神的な問題を生じ、日常生活に支障をきたします。
過食症は治る病気です。治すためには、まず最初にこの病気についてよく知ることが大切です。
過食症とは
過食症とは自制困難な食べたいという欲求を生じて、ある一定の時間内に大量に食べ物を食べては(1日中だらだらと食べる場合もある)、その後嘔吐(もどす)したり、下剤を用いたり、または翌日食べるのを極端に制限したり、絶食したりして過食による体重増加を防ぎます。
その後に自己嫌悪感、無力感、抑うつ気分などを伴います。そしてこれらのことにより日常生活に支障をきたします。
過食症の原因
過食症の原因については、いまだ十分にわかっていませんが、ダイエットをやりすぎた後や、心理的ストレスが強く、それを自ら解決できないときや、ひどく落ち込んでいるときに生じやすいことが分かっています。
そして一度なんらかのきっかけで過食症になると、これがくせ(習慣)になります。
一度くせになると、ちょっとしたことでも、例えば、イライラしたり、悲しくなったときや怒っているときや、退屈なときに過食するようになります。
過食症によって生じる身体および精神の合併症
過食症によって以下のさまざまな症状がおきます。
・頭痛・けいれん
・虫歯・唾液腺腫脹・耳下腺腫脹
・無気力・抑うつ気分・疲れやすい・自己嫌悪
・食道裂孔
・胃穿孔・胃けいれん
・低血圧・動機・不整脈
・膵炎・低血糖・耐糖能異常
・はきだこ
・月経異常
・腹痛・腹部膨満・便秘・血性下血(下剤乱用)
・脱水・浮腫(むくみ)
・骨粗鬆症
過食症は治る病気です
ではどうしたらよいのでしょうか。
1.まず過食症についてよく知る。
まず、過食症についてよく知ることが大切です。
2.今の自分の状態を知る。
自分の食行動の問題と向き合います。
どのくらいの時間食事にかけていますか。どのくらいのお金を使っていますか。どんな食べ物を1日に食べていますか。食事と過食行為を分けていますか、それとも食事の延長に過食をしていますか。
一度ノートに書きだしてみるといいでしょう。
うつ病や、躁うつ病、不安障害など他の病気が隠れていないでしょうか。
3.ストレスのコントロ―ルスキルを向上させる。
今の生活でどんなことがストレスになっているのでしょうか、誰かに相談はできていますか。
認知行動療法などを取り入れて自分のストレスを対処する能力を向上させることができます。
4.心療内科、精神科のクリニック、病院に相談する。
いろいろ頑張っているけどうまくいかないことが多いと思います。
一人で限界を感じて、あきらめかけている方も多いと思いますが、一度心療内科、精神科で相談してみてはいかがでしょうか。