【子育て】子供の「生きていく力」の育て方【親の役割】③

子供の「生きていく力」の育て方③

「愛するという感覚」を伝える

乳児期にはお腹がすいて泣くと、母乳やミルクで満たしてもらえます。

排泄をして、おしりが気持ちが悪くて泣くと、おむつを替えて気持ち良くしてもらえます。

暑かったり、寒かったりして泣くと、適切な温度で心地よくしてくもらえます。

最初の愛は、欲求を満たしてもらえ、不快を取り除いてくれる保護される安心感から始まります。

さらには「可愛い」「好きだ」ということを、言葉にして伝えてもらえることです。

浴びせられた言葉が、その子供のセルフイメージを作る

肯定的な言葉を浴びて育った子供は、自分に対して肯定的で、自信をもったセルフイメージができます。

これが自己肯定感につながります。

逆に、禁止される言葉、命令される言葉、本人を否定する言葉を浴びて育った子供は、否定的なセルフイメージができます。

子供ができないことを指摘し続けることは、否定的なセルフイメージを強化していきます。

できることを認めてあげながら、できないことを出来るようにするにはどうすればいいか、それを一緒に考えて誘導してあげる工夫を始めてみませんか。

”甘えを許す”ことと”甘やかす”ことは違う

甘えを許すこと

子供は、日々の生活のなかで、学校やお友達関係、勉強や習い事での問題など、ストレスの壁にぶつかることが多々あります。

子供はつらかったことを、自分でストレスと分かっていて相談できる子供もいれば、それがストレスになっていることも認識できずに、ただ親に話を聞いて欲しがったり、まとわりついたりすることもあります。

そういう時にしっかり子供の声に耳を傾けてあげてください。

「忙しいからあとにして」「邪魔だからまとわりつかないで」「赤ちゃんじゃないんだから」

そういわれると、どうしていいか分からない気持ちを処理できず、助けを求める場所を失います。

行き場を失った苦しさが、リストカットや過食嘔吐などの形として現れたりすることがあります。

甘やかすこと

甘やかしは、必要以上に子供に世話を焼いて、本来自分がしなければならないことを親が代わりにやってやることです。

子供が自立するためには、困難に直面して、それを親や周囲のサポートを受けながら”自分で乗り切る”体験をすることが大切です。

甘やかしは困難を先回りして取り除いて、楽な道を作り続けます。

そうなれば、子供は用意された楽な道しか歩けなくなり、ちょっとしたストレスや困難に対応できず、いずれ子供自身が不幸になります。

親が”甘やかし”と”受け入れてあげる甘え”を区別できるようになりましょう。

甘やかしの結果、うまくいかない原因を人のせいにする思考を強化する

子供が困らないようにと先回りして干渉、手を出しすぎると、うまくいかなかったときに親のせいにします。

嫌な気持ちや、問題を解決するのに誰かのせいにする癖がついていきます。

「朝起きれずに遅刻したのは親が起こしてくれなかったから」

「勉強に集中できなかったのは親が余計なことを言ったから」

都合の悪いことをすべて人のせいにして、自分はあたかも被害者のように感じます。

一見誰かのせいにすることは楽に見えるかもしれませんが、そんなことはありません。

本来ならば、失敗したり、嫌な思い、恥ずかしい思いをしたら、次はそれを繰り返さないように工夫します。

工夫して乗り切った場合には喜びが生まれ、その喜びを知っているから工夫して乗り切る力、やる気がわきます。

しかし、誰かのせいにしている被害者の人は、誰かのせいにする思考に支配され、怒りがおさまらず、次に自分が工夫することに考えが及ばず、苦しみ続けることになります。

困ったことがあったら工夫して乗り切ることが当たり前の人と、

困ったことがあったら誰かのせいにして怒りの感情に支配されるのが当たり前の人と、

どちらの将来がいいか考えてみてあげてください。

先回りして手出しをするのをやめて、つまずいた時に寄り添って一緒に乗り切るサポートをしてあげて下さい。

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