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不眠に使う漢方薬。睡眠薬を使う前に。

      2017/09/20

不眠に使う漢方薬

人間の三大欲求の一つである睡眠欲。その睡眠には人間にとって大切な役割があります。

例えば、脳機能の維持のための脳の休息、ホルモン分泌の調整、免疫機能の増強、記憶の再編成などの役割を持っています。

不眠症とは、その睡眠の質や量が不十分な状態がかなり長期間持続しているものと定義されています。

ストレスや加齢、カフェインやアルコール、ブルーライト、気温、気圧など様々な要因が関与します。

摂取物や環境調整を行っても、なかなか不眠が改善しない場合も多いのが実際です。

そこで薬物を使用する選択肢になりますが、今は薬局でも睡眠補助薬という眠気を誘うようなお薬もでていますが、まずは漢方を試してみてはいかがでしょうか。

それでは、不眠に使用する漢方を紹介します。

①抑肝散

神経が過敏で興奮しやすく、怒りっぽい、イライラする不眠に効果的です。

②抑肝散加陳皮半夏

抑肝散に比べると、より体力低下がみられ、症状が慢性化している不眠に効果的です。

③酸棗仁湯

夜間に目がさえて眠れなくなる、疲れてて弱っているのに眠れない不眠に効果的です。

④加味帰脾湯

虚弱体質で、顔色も悪く、微熱や不安がある不眠に効果的です。
使い分けとしては、一般的には抑肝散を服用されて効果を見られるといいと思われます。

ただ、漢方の味が苦手とか胃腸が弱い方は抑肝散加陳皮半夏を服用されてみるといいでしょう。

高齢者の方で、内科的にずっと治療している病気があるような、体力が低下している状態の方は酸棗仁湯を服用されるのもお勧めです。

高血圧で治療中の人は、頻度は少ないですが、血圧が上がることがあるので内服に関して主治医に伝えておく方がいいでしょう。

漢方が特にお勧めな症状

疲れやすい、頭痛や肩こりが続く。眠れない。めまいやふらつき、発汗。季節や天気の影響で具合の悪さを感じる。
自律神経失調症と言われている。

こういう方々は、抗うつ薬や安定剤を使う前に、漢方薬を服薬してみるのもいいと思います。

漢方薬のメリット

眠気や鎮静の副作用がない。

さまざまな症状に効果がでる。

短期間で改善することが多い。

自分で減らしたり、突然やめても大きな支障がない。

漢方服用の注意点

ただ注意点もあります。
同じ症状でも、同じように効くとは限らない。実や虚など証の概念など、西洋医学な知識が必要になる場合があります。

また、頻尿や体内のイオンバランスが崩れる場合があるので定期的な健康診断はしておいた方がいいでしょう。

慢性的な症状に悩んでおられる方は、一見がっちりしたように見えても、体力の落ちている虚証であることが多く、迷ったら虚証の漢方から服用されると良いでしょう。

 

 

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